「断つ・保つ」®の
技術で、
業界のトップランナーで
あり続けたい
当社はわが国における保温・断熱分野のパイオニアとして1896年に設立されました。軍需・官需の時代にはじまり、製鉄や造船などの重厚長大産業、エネルギー産業の発展を支え、戦後は復興需要、高度経済成長とともに住宅、自動車産業にも進出しました。現在はIT社会を牽引する半導体産業にも当社の「断つ・保つ」の技術が展開されています。それぞれの時代における成長分野に対し、必要不可欠な製品・サービスを提供してきました。このような歴史的背景を持つ企業は他に類を見ず、当社の強みであると考えています。
近年、脱炭素をはじめとする地球温暖化対策やデジタル技術の進化・拡大、自動車のEV化など、当社を取り巻く外部環境は大きく変化しています。このような変化に対応するため、当社の中期経営計画では、変化に適応するための「しくみづくり」に取り組んでいます。事業においては、将来性、収益・効率性の観点から、事業の「選択と集中」という課題を掲げ、有望事業に対しては、積極的な投資を進めることで事業を拡大させてきました。反面、成長が望めない事業は、改善とともに、不採算分野からの撤退、縮小を進め、事業の最適化を進めています。成長分野の一例として、水素ビジネスが挙げられます。水素はCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーとしての活用が期待されていますが、貯蔵や運搬時においては液化した状態(-253℃)での保管が求められます。この過酷な極低温領域においては、これまでにない高い技術ハードルに向き合う必要があります。技術確立に向け、現在、他社には真似のできない大規模な実証試験設備を導入し、シール、断熱材の開発に注力しているところです。
ほかにも、お客さまの困りごとはもとより、環境問題や社会課題に対しても、当社は技術と現場力で貢献していきます。この先の未来においても「断つ・保つ」の技術はあらゆる産業に必要不可欠であり、当社はこれからも業界のトップランナーであり続けたいと考えています。